#1 3500kmのスタート地点。

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いよいよ去年に引き続きアメリカのロングトレイルが始まる。

 

ジョージア州のスプリンガーマウンテンからメイン州のマウントカタディンまでの3500kmを繋ぐアパラチアントレイル。

宿から車で送ってもらい、ようやくスタート地点に向かう入り口アミカロナフォールスへ。

 

 

 

アパラチアントレイルアプローチルート。
ここから8.5mile歩けばスタートのスプリンガーマウンテンにたどり着けるわけだ。

 

レンジャーからトレイルの説明を受けに、建物の中へ。

 

僕のカバンに付けてるPCTのワッペンを見て、「君には特別説明する事はないかな。」「それより、去年PCT歩いたバーテンダーってハイカー知ってるか?」

バーテンダーはトレイルネーム。確か本名はクリスティーナ。

 

去年の5月11日に一緒にスタートしたハイカーだからもちろん覚えていた。

 

「まじで知ってるんか!しかも同じ日なんてすげー。彼女今グレートスモーキー辺りでレンジャーやってるから伝えとくよ!」

 

去年歩いたハイカーが早速レンジャーとして活躍してるみたいだ。

 

再会が楽しみすぎる!!

 

 

ほとんど説明を受けてないのも不安なので、とりあえず一通り聞いとく事に。

説明の後にはアパラチアントレイルのロゴが印字されている、オレンジのタグを渡された。

どうやらこれは、スルーハイカーの印になるようで、カバンのどこかに付けておくのが一般的だそうだ。

 

タグには「2577」の数字。

 

「これは今年のスルーハイカーの人数だよ!君は2577人目ってこと。」

スタートが少し遅いのもあって、かなりのハイカーが出発してるらしい。

 

 

 

なんかRPGのゲームやってるみたい。

 

 

 

 

 

 

 

歩き始めて早速急な階段と山道が迎えてくれる。
日本で特にトレーニングも積んでない体には、既にギブアップを予感させる感覚。

 

 

 

歩くこと約3時間半。

 

ようやくスタートのスプリンガーマウンテンに到着。

 

おじさん荷物少なすぎる。
これじゃ歩けない。
これはピクニック。

 

とか思いながら少し休憩。

休憩中に食べるプロテインバーとピーナッツの感じが懐かしい。

 

 

いよいよ帰ってきたんやな。と心と身体全身で感じれた瞬間。

去年歩いたPCTはメンタルが試されると書かれていた。
それに対して、ATはフィジカルの要素が重要だそうだ。

 

距離は短くとも、常に上りか下り。平坦な道を歩く事はあまりない、、、らしい。

実際に歩き出すと、その意味がわかってきた。

 

ひたすら緑に囲まれた道を、

登って、降りて、
登って、降りて、
登って、降りて、
登って、降りて、

その他これと言って特別な事はない。

 

 

それでも天気が良いのはありがたい。

先を歩くシゲさんはスタートから数日後、3日間豪雨の中歩いていたとか、、、

 

考えたくもない。

 

 

瞬間瞬間に景色がひらけて、アパラチア山脈の絶景が顔を出してくれる。

 

 

標高もそこまで高くなく、ここは1300mほど。

この高さでジョージア州で一番高い山らしい。

山の名前はBlood mountain

 

 

トレイルで沢山のハイカーに出会うが、見るからにスルーハイカーとは様子が違う。

 

ATは街との距離がとても近いこともあって、地元の人がハイキングしにくるようで、デイハイカーやセクションハイカーばかり。

 

 

誰もオレンジのタグを付けていない。

 

、、、ちょっとさみしい。

 

 

 

 

そんなデイハイカーのカバンの中からは、なんとも言えないメロディが流れてくる。

 

カラン、、カラン、、カラン、、

恐らく、水筒の中に氷を入れて持ち歩いているからだろう。

 

 

スルーハイカーからすれば喉から手が出るほど、常に冷たい飲み物を欲している。

 

人間は火を起こして温める事はできても、自然の中で冷やしたり凍らしたりする事はまだ出来ない。

 

 

 

カラン、、カラン、、

 

頭から離れないメロディ。

 

しかし、流石AT。

街が近いのもあって一日で何度も道路を横切る。タイミングよく、道路脇にショップがある。

迷わず、オレンジとコーラを一気飲み。
3.5ドルの至福のひと時。

 

 

 

 

そのショップのログノートにサインをしようと、ノートを開くと英語で綴られたメッセージの中、漢字で名前を書くハイカーを発見。

 

 

 

シゲさん。
4月22日にここを通ってる。ゴールするまでに追いつけたらいいんやけどな。

彼との差は3週間。
いつか会えたらいいな。

 

 

トレイルのほとんどが森の中っていうのもあって、こんなハイカーも多く見られる。

 

 

ハンモックという選択肢。

さぞかしステキな夢を見るんやろうな。

ただ雨の日荷物どこ置いとくんやろ?

 

 

そして、何だか仲良くなったハイカー達。

 

彼のトレイルネームはビックドッグ。説明するまでもない。
犬と一緒に歩くハイカーもよく見かけるけど、犬はどんな気分で歩いているのか、聞けるなら聞いてみたい。

 

彼のトレイルネームはNo rush。
急がない事が彼のルールだそうだ。一日平均5mile、約8km。僕がPCTの後半のセクションを歩いていた時は30mileぐらい歩いていた事を考えると6分の1。
ハイキングに競い合いと勝ち負けもない。これでいい!
少なくとも彼とはもう会う事はなさそうだが、、、

 

ドライブ中のご一家。
「ハロー!調子どう?」そんな口調で話しかけてくれたお母さん。
「今日はどれぐらい歩いてきたの?」

ここの道路でちょうど20mile地点。

「どこまでまだ歩くんだい?」
とお父さん。

「メイン州までいこうとは思ってるよ!!」

お父さん慌てて子供を車の外に出るように指示して、

「こりゃすげー!ちょっと写真とらせてくれ!」

子供達も興味津々。
「これになにはいってるのー?」
「どこでねるのー?」
「ご飯どーするの?」

一から全部教えてあげました(^-^

「インスタとかやってないのか?」
とお父さん。
教えてあげると、、
「この写真なんだ?」
それはイエローナイフで見たオーロラだよ!

もぅトレイルの話関係なくなってきた笑

「トレイルネームはなんだ?」
「Not yet」
「そうかーその内いいのもらえるよ!」
「違う違う!僕の名前はNot yet!」
「なるほどー!そうきたか!」

「俺はお前を追いかけるよ!インスタでな!ハッハッハー!」

とてもお茶目なお父さんでした(^-^

フルーツとスナック貰っちゃいました。Thank you Engels!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝は6時半頃から空が明るくなる。
そのタイミングとほぼ同時に歩き始めるのが、僕なりの楽しみ方。

朝焼けを横目に歩く山の中ほど幸せで美しい時間はないかもしれない。

 

ATは殆ど水の心配がない。
至る所に水を汲める場所がある。
しかも親切にも、木に記された青いサインを辿ればほぼ100%水場にありつける。

 

 

ハイキングをしていると、水のありがたさが身にしみて感じられる。

水ないと喉乾くし、
水浴びできへんし、
ご飯食べれへんし、
洗濯もできへんし、

無くてはならない存在。

 

 

そうこうしてると、木に白いペンキを塗ってるおじさんと遭遇。

 

落書きしてるわけじゃなくて、ATの道しるべになってくれてるサインを塗り直してくれているのだ。

 

 

「1年に1回はこうやって塗り直さないと、みんな困るだろ?」

 

とにこやかに話してくれた。

 

 

多分ボランティアでやってくれてるこの行為。

 

一人で歩く事なんて出来ないと、アメリカを歩くと改めさせてくれる。

 

 

 

 

 

 

 

雨が多いと言われたAT。だが今のところ全く雨が降っていない。

むしろ暑くて大変。

飲んだ水分は直ぐに汗に変わって、出て行ってしまうほど。

 

 

ここで、また冷たい飲み物が欲しくなってしまった。

これまたタイミングよく、トレイルから10分ほど歩いたとこにハイカーのホテルがある。

もちろんショップも併設。

 

 

ドアを開けるなり、恰幅の良いおばさんが迎えてくれた!

「ようこそーー!ハイカーにはソーダを無料であげてるのよ!良かったらどう?」

 

もちろん断るはずもなく、なんならこれが目的やったのにお金を払わずに手に入ってしまった。

 

これがアメリカのロングトレイルの文化であり魅力なんだと思う。

日本から来たことを話すと、おばさんの日本にいた時の事を山ほど話してくれた。

とても素敵な宿。
夕方着いてたら、間違いなく泊まっていたであろう場所。

 

 

壁には、今までのスルーハイカーからのゴールの知らせが一面に飾られている。

2014年にできたばかりの宿というのが少し驚き。

ここに着いたのは昼1時。
後ろ髪を引かれる思いで、先に進む事に。

 

相変わらず太陽は元気にハイカーを照らす。

元気すぎて、元気を吸い取られるように山道を歩いていると、、、どこからかあまり聞きたくない音が聞こえてくる。

 

それは雷。

 

そういえば、さっきからカエルをよく見かけていた。

そろそろ雨が降るのかもしれない。

 

 

防水対策をしているとはいえ、やっぱり雨の歩く気になれなかったので、、、

 

今日は17時に歩き終えて、シェルターで一泊する事に。

 

 

雨もしのげるステキな建物が無料で使えてしまう。

この小屋の中は3階建て。

 

まるで田舎の家にある倉庫のような建物。

20人以上は寝れるんじゃないかな。

 

ATのベストシーズンはここで夜な夜な焚き火でもしながら、みんなでワイワイしてるんだろうな。

 

今日は月曜日って事もあってか、僕含めて4人のハイカーがここを利用していた。

 

僕以外はテントを張って寝るらしい。

 

 

 

どうやら、夜中虫が気になって寝れなかったり、ネズミが出たり、色々と都合の悪いこともあるみたいだ。

 

一回も使わずにATはを歩き切るのは寂しいので、今晩ここで寝てみることにしよう。

 

 

 

家の庭にこんな建物作って友達と酒飲みたい!

 

 

 

 

翌日、結局雨は降らずにすんで、みんなと朝食を食べて出発。

今日街に降りる予定。

そして、気がつけばジョージア州が終わってしまった。

 

ここからはノースカロライナ州へ。

 

PCTの時と違って、14州にまたがっているアパラチアントレイル。

一つ一つ終わっていく達成感を味わえるってところで言えばいい所かな。

 

今日は分厚い雲が空を覆っているので、なかなか歩きやすい一日。

山頂付近では涼しい風が吹いて、上りも下りもさほど辛くはない。

 

ようやく、道路に出てAT初の街に降りようとする時、トレイルヘッドに戻って来たばかりのハイカーと出会った。

 

My name is house keeper SOBO.と話しかけてくる彼。

僕が目指すメイン州からスタートして、南に下ってきたハイカー。

 

 

後1週間もすれば彼の旅は終わる。

 

だが、出発したのは去年の6月と言い出す、、、

頭にはてなマークがずらりと並ぶ。

 

 

 

 

どうやら、歩いてる途中で宿に泊まり込んで掃除をして生活していたらしい。

 

だから彼の名前はhouse keeper

 

みんなおもろい名前持ってる笑

 

 

 

しばらくお喋りしてると、シャトルが到着。
なんと$3ドルで行きたいとこまで送ってくれるというサービス。

 

 

 

 

 

 

 

今日で109mileが終わった。

まだまだ先は長いけど、今日まで歩いてきた道をもう一度歩く事はない。と思うと全ての瞬間を全身で味わう必要がある。

毎日が特別な1日には変わりない。

 

 

そして、去年の今頃僕はカリフォルニアを歩いてたんやけど、ビッグベアーレイクって街で日本人のイカしたおじさんにお世話になっていた。

 

そして、今年その場所に到着したハイカーからこんな写真が送られてきた。

 

会いに行ってくれたんだ。
これほど嬉しいことはない!!

 

 

日本食レストランのオーナーゆうき。去年この人にどれだけ勇気と希望を貰ったか、、、忘れもしない。

 

全力で自分主体で生きる生き様が、かっこよすぎて憧れてしまう。

 

「若いんだから好きなことすればいいよ!だって人間はここからここまでしか行きれないんだから。」

 

そんな名言をまた残していたみたいだ。

 

会いに行ってくれたのぞみさんにもビッグなリスペクトを贈りたい!!

 

 

 

 

 

さぁ明日から雨と嵐の中歩く事になりそうです。

 

たまらん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それと、動画撮りためてあげようと思ってたんやけど、、、

 

全部消してもーた。

 

ってことで、今回動画はあげれません。

 

 

 

2 Responses

  1. バリトン
    | 返信

    ATの記事ありがとう~ ^^
    楽しみつつも、あんまり知りすぎると・・・な思いとでやや複雑です(笑)
    すてきな日々をじっくり楽しんで~~♪

    • da80207
      | 返信

      AT歩くなら見るべきではないかもですね笑

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