#5 ただ笑ってれば

 

 

Damascusで食料を補給してトレイルに戻る。

 

 

やっぱりハイキング中は、スーパーで買い物してる時はテンションが上がる。

 

食料を見るだけで、目の前のもの全て体に入れたくなってしまう。

 

ハイキング中以外は、そんな気持ちになって事ないのに、、、

 

満腹の状態でも、まだ食べたい。

 

そんな気持ちを押し殺して、必要な分だけ買ってカバンに詰めて歩き始める訳だ。

 

 

この気持ちはハイキングが終わると全く感じなくなるのが不思議だ。

 

あんなに恋しかった日本食が、日本に帰るとそんなに魅力的じゃなくなってる。

 

でも、、、今はめちゃめちゃ恋しい。

刺身、

寿司、

唐揚げ、

うどん、

ラーメン、

焼き鳥、

焼肉、

 

多分無限にあげれる。

 

 

 

そこまで歩く意味がそもそも何なのか?

 

「なんかめっちゃおもろそうやん!!」

 

これ以外に説明出来ない気がする。

 

 

景色も、人も、全て含めてハイキングの魅力。

 

 

 

そして、ハイキングの楽しみ方も人それぞれ。

 

同じとこで休憩して、ダラダラお喋りしながら楽しむハイカーもいれば、

 

 

人が多い所をあえて避けるように、一人で静かに景色を楽しみながら歩くハイカーもいる。

 

 

ハイキングは、

レースでもなければ、

勝ち負けでもない、

人と比べる必要がどこにもない。

 

どれだけ早く歩こうが、

遅く歩こうが、

 

荷物が重かろうが、

軽かろうが、

 

そんなのは、

「荷物少ないね!」

「ゆっくり歩いてるんだね!」

「おめー歩くのはえーな!」

 

その程度で、その話題は終わる。

 

 

 

ようは、、、

自分をいかに満足させるか。

なんだと思う。

 

遊び道具をいっぱい詰めて、ノソノソニコニコ歩くのか、

 

出来るだけ荷物を軽くして、スタスタニコニコ歩くのか、

 

景色を楽しみながら、ゆっくりニコニコ歩くのか、

 

十人十色とは、まさにこの事だと思う。

 

 

 

Damascusから歩き始めて3日目に、ライアンという若いハイカーに出会った。

 

 

3日間だけのハイキングで、20キロを越える荷物を背負って、

「3日前に買ったばっかなんだよ!」

っとCanonのカメラをぶら下げて歩いていた。

 

僕も同じCanonを使っていることもあって、少し会話を楽しんだ後2時間ほどお喋りしながら歩く事になった。

 

ハイキングの話はもちろん、

仕事の話、

家族の話、

PCTの話、

終わってからの話、

短い時間の中でなかなか色んな話をしたと思う。

 

 

 

 

他にも数人のハイカーの話をしたい。

 

数日前、夕方シェルターで休憩してると現れたチャーリーってハイカー。

年齢は恐らく同じぐらい。

金髪のくせ毛と髭がいい感じに似合ってて、ギターを背負って歩く彼。

 

そして、彼はまだまだ歩くよ!

 

と一言。

時間は夕方6時。

日が沈んでから歩くのが好きらしい。

「月明かりの下、一人静かに歩くのってCoolでしょ!」

と言っていた。

夜、雨に降られたらどーするん?

って疑問が先に来てしまうのは、僕だけだろうか。

 

 

雨降ったら歩いて体あっためればいいでしょ!Easy easy!!とニコニコしている。

 

そして、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜は、雨が降った。

 

 

 

 

 

そして、最近よく会うブレイク。

かなりの軽装で歩く彼。メガネをかけていかにも優しそうな顔立ちをしている男性。

 

「調子どうよ?」

 

そんな挨拶みたいな会話から始まって、

「ロングトレイルの経験あるんでしょ?」

と聞くと、、、

 

 

 

 

 

 

「今まで一回もないよ!だからめちゃくちゃ調べて、準備してきたんだ!」

 

 

とメガネの奥で目が笑っている。

彼は慎重派な生き方をしてそうだ。

 

 

 

 

 

旅のスタイルは、生き方が良く出てくると思う。

 

普段からきっちりしてる人は、何かときっちりしてる。

テントの中の整理具合でよくわかる。

 

楽しいことにはリスクがある。と知っているようなハイカーは、

フリスビーを持ち、

フライパンで料理をし、

楽器を持ち、

自分のペースを自分の心に委ねている。

 

行き当たりばったりのハイカーは、ハイカーボックスに入らないと思ったものをどんどん置いていく。

 

 

 

その人の生き方を見ているようで、実に楽しい。

 

 

 

 

 

 

 

そして、みんな絶景が大好きだ!

 

雨が降るかもわからない場所で、景色が見たいがゆえシェルターがあるにも関わらず、テントの中から景色が見えるところにキャンプをする。

 

 

この日の翌朝は、皆んな霧でテントがびしょ濡れになっていた。

 

「またwetなってもうたやーん」

 

みたいな会話がテント内から溢れてくる。

 

 

 

 

僕はシェルターで寝てたので、夜星を見るために起きていた。

流れ星も天の川も見えた夜。

 

 

翌朝、、

「昨日の夜星見た?流れ星も天の川も見えてたよ!」

と聞くと、

 

「まじかよ!!思っきり寝てたぞ!!」

 

そんな返事が返ってきた。

もぅ、本末転倒でおもろすぎる!!

 

 

 

 

 

 

 

言いたいことは、皆んな楽しんじゃってるという事。

 

そして、共通している事は、みんな笑顔が絶えないという事。

 

 

 

 

 

 

 

一番大切なことは、

「笑う事」じゃないかと思う。

 

一人では笑えない。

笑う時は必ずと言っていいほど、そこには誰かがいてる。

 

僕の好きな、海洋冒険家の白石さんがこんなことを言っていた。

 

「レースをする時は思いっきり体の筋肉を使うんです!そして、それが終わったら顔の筋肉を使うんですよ!平和は笑顔で出来ています!」

 

僕はこの言葉をよく思い返しながら歩く。

 

 

 

 

そして、一対一ではかなり会話が出来るようになってきたけど、まだ複数人の中で英語を聞き取り会話するのは難しい。

 

それでも、言ってることは何となくわかる。

 

全く会話に入らないからと言って、その場に空気のようにいるのだけはやめようと思っている。

 

最悪、喋れなくても理解できなくても、皆んなが笑うタイミングで笑っとけばいいと思う。

 

そしたら、いつのまにかその輪の中に入っている事が今回のハイキングでよくある。

 

 

笑顔がきっかけで会話が始まったりもする。

 

そして、またトレイルで再会する時も笑顔で会えるわけだ!

 

 

 

 

ただ、笑ってればいいと思う。

 

残り2500kmも誰かといる時は、思っきり笑ってやろうと思う。

 

 

 

 

 

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