#15 旅を終える準備はできているのか?

 

 

「Are you ready to finish?」

 

 

 

 

数日前、休憩中そんなことを他のハイカーに言われた。

 

 

「旅が終わる準備ができているか?」

 

 

Yesとも、

Noとも、

答えられない質問を投げかけられて、

 

 

毎晩テントの中で考える事になった。

 

 

 

 

言われた瞬間には、ぼんやりとしか考えれなかった。

 

多分その理由は、まだ10日以上歩かないと終わらないという現実からだと思う。

 

 

 

 

ただ、毎晩テントで考えていると、確実に昨日よりはそのゴールが明確に見え始める。

 

 

毎日、少しづつ色を重ねてゆっくりと描く一枚の絵のように、ゴールのカタディンが頭の中で出来上がってくる感覚。

 

 

 

旅を終えるために必要なことはなんなのか?

 

思い出を整理する?

ゴールの後の事を決める?

歩いてきた距離に意味を見出す?

なぜ歩いていたかの答え?

 

どれだけひねり出しても準備に対する答えが出ていない。

 

 

 

もちろん、カタディンに着いてからどこの街までヒッチハイクして、バスのチケット取って都市に移動して、何日滞在して、いつ飛行機に乗るか、

 

なんて事はもう既に考えてるし、決めている。

 

 

 

 

でも、それが旅を終える準備なのか?

 

と言われると全く見当違いの答えのような気がしてならない。

 

 

 

 

 

「君たち!高校3年間で思い残すことの無いように、しっかり卒業の準備をしておきなさい!」

 

 

と言われて、何をしたらいいかわからない様な感覚。

 

 

 

 

去年の歩き終わりにも、同じ様な事を考えていたはずだ。

 

去年の9月18日のゴールの瞬間は、興奮する事も感きわまる事もなく、静かに終わった。

 

ゴールの場所が山に囲まれた谷に位置していたという事もあり、気がつけばそこに着いてしまったような気分だった。

 

 

 

 

ただ今回は、Mt Katahdin という山の頂上にゴールが位置している。

 

山を登りきった達成感と共に、3500kmの旅の終わりを告げられる。

 

 

 

 

 

 

 

旅を終える準備とは、、、?

 

その言葉を発した彼は準備出来ているのだろうか?

 

 

 

 

 

長くても残り6日。

 

最後の食料補給を終えて、宿で体を休める。

 

最後の食料補給、

最後のハイカーホステル泊、

最後のピザ、

 

 

色んなことがどんどん終わっていく。

 

実はスタートしてから毎日毎時間、全てが終わって、ゴールに近づいていたのは頭ではわかっていても、なかなか本当の意味で理解するには、ここまでこないとわからない。

 

 

 

 

 

旅を終える準備。

 

それは残りゴールまでの間を、今までと同じように、

景色に触れ、

感情に触れ、

人と出会い別れ、

テントの中でゴールへの想いを馳せ、

 

そんなことでいいのだと思う。

 

 

 

 

 

そんな事を考えているといつの間にかゴールに立っている自分がいるだろう。

 

 

 

 

 

残り175km。

 

次にブログを書き上げる時は、天気のいい山の頂で、満面の笑みを浮かべるまさるの写真が挙がる事になると思います。

 

 

頼むから最終日だけは晴れてくれ!

 

 

 

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