キノコと幸福論

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是非とも読んでいただきたいキノコと幸福論の話

 

このブログは、

きのこの話でもあって、

人間ドラマでもあって、

子育ての話でもあって、

人と出会う話でもあって、

なんでもない1日が特別な1日でもある、

 

きのこ話と僕が思う幸福論のお話。

 

 

 

 

 

 

先週の日曜日、

 

今日は何もしないをしようと思った1日。

 

カフェで一人まったりして、

 

本屋によってまったりして、

 

前から欲しかったパタゴニアの生かしたロンTを買って、

 

どっか飲みにでもいこかな〜

 

 

と思ってた何もしなかった1日の終わり。

 

時間は10時前。

 

 

 

いつも行くバーには帰る方向と逆やったからか、

なんか気がのらんかったからか、

 

スーパーに寄って食材を買って宿でご飯を食べることにした。

 

 

 

 

宿に帰ると、

 

お子さん連れのゲストとスタッフのみのりちゃんが何やら話してる。

 

 

「この子達、きのこ検定受けてきたみたいですよ!!」

 

 

きのこ検定??

 

 

そんな検定あるんや!

 

僕もきのこは好きやし、

それと、トレイル歩いてる時は山ほどきのこ見たから、

「食べれるきのこ知ってたらな〜」

って思ってたんよな。

 

この子たちがどこまできのこの知識あるかはわからへんけど、

絶対僕より知識はあるはずやん!

 

今度のCDTで食料の足しになるかもしらんから話聞いてみよ!!

 

 

って流れで横にお邪魔して話を聞いてみた。

 

 

2人の名前は、

お兄ちゃんの隼斗くんと

妹の楓ちゃん。

 

2人とも小学生で札幌から「きのこ検定」を受けにやってきたみたい。

 

 

ん?

今日日曜でもう一泊するってことは、、、

 

明日学校休むんかな?

 

 

お母さんのえみさんも学校よりきのこ検定を選んだんやな。

 

最高やん!!

 

 

 

ボロボロに読み込まれたきのこ図鑑。

 

僕が一番知りたいことは、

きのこの種類でもなく、

きのこの魅力でもなく、

きのこの可愛らしさでもなく、

 

食べれるきのこ。

 

それだけが知りたい!!

 

 

ってなると気になるのは「毒」

 

どうやら、きのこ毒には大きくわけて5種類の作用があるみたい。

 

正直、きのこ毒で死にたくはない。

 

 

きのこ図鑑を見せてもらって、

「このきのこアメリカでみたで!」

 

タマゴダケ。

確かあったははず。

 

 

絶対毒あるやつやん!

 

って思いながらトレッキングポールでつついてたけど、、、

 

これ食べれるらしい。

 

でも、ベニテングダケ(毒あり)と見間違える可能性が高いから見分けが大切らしい。

 

「いや!絶対間違えへんやん!ブツブツあるかないかやろ?」

 

「雨が降ったらブツブツがなくなって見分けるの大変なんだよ!」

 

すげー!

危うく毒きのこ食べるとこやった笑

 

 

ムラサキフウセンダケ

 

 

これシゲさんが僕にプレゼントしてくれたきのこや!

 

「まさくん!珍しいきのことったからプレゼント。」

 

ってニヤニヤしながら僕に渡してきたのを思い出した。

 

これも食べれるらしい。

 

シゲさん!これ毒きのこちゃうで!

食べれるらしい!

 

 

 

 

小笠原の観光雑誌によく載ってる、

グリーンペペも別名で本当の名前はヤコウタケ。

 

 

 

なんかおもろなってきたやん!

 

 

 

 

でも、、、

 

この知識を今から頭に叩き込んでトレイルに行くのも大変、

しかも図鑑は重たいから持って行きたくないし、

 

やっぱり、中途半端な知識できのこ食べるのはリスクの方が高いな〜

 

って思ってた時に、、、、閃いた!!

 

 

この2人にアメリカで見つけたきのこの写真送って教えて貰えばいいやん!

2人の勉強にもなるし、

僕もきのこ食べれるし、

 

いいことだらけ!

きのこだらけ!

 

 

 

 

 

 

きのこの話してくれてお返しに、

僕がどんな旅をしてるのか写真と動画で見せてあげたんよね。

 

 

小学生でここまで好きなものが見つかっていいなって思ってしまった。

僕がこの子達の年の時は、サッカー始めたばっかりやったかな。

 

 

話はきのこから隼斗くんがソロキャンプしたがってるって話題に。

サンタさんからもらったプレゼントは、

ソロキャンプ用のテントとか寝袋らしい。

 

家の屋上で一人でご飯作って寝てるんやって。

すげーな!

 

そんなこんなで、夜が更けていった。

 

 

 

 

 

 

翌朝。

 

親子揃って宿でまったりしてくれてた、

朝から仕事するつもりやったけど、

お金稼ぐよりも大切な時間やと思ったから、

僕が持ってる道具を見せてあげることにしたんよ。

 

 

「これが使ってたカバンで〜」

「これが僕のテント」

「マットはこんなやで!膨らましてあげるから寝てみ」

「寝袋も軽くてあったかいよ!」

 

「せや!その寝袋しまえるかな?」

 

寝袋をしまったことがある人はわかると思うけど、

こんなでかいものが、

こんなちっちゃい袋に入るんかいな?

って感じてしまうほどサイズ感にギャップがありすぎる。

 

化繊の寝袋は比較的低価格でいいんやけど、

収納も大変でかさばる。

僕も初めて買ったのは化繊タイプ。

 

僕の使ってるのはダウンの寝袋。

値段はするけど、

収納も押し込むだけでコンパクトになる。

 

その寝袋収納ミッションがきっかけで、幸せな事件が起きた。

 

 

 

 

多分、隼斗くんが使ってる寝袋は化繊の寝袋なんかな?

どう畳めばこの袋に入るのか、、、

 

考える、

考える、

考える、

考える、

 

「取り合えず袋に入れてみたら?」

 

というお母さんの助言があったけど、

失敗したくないからか、

なかなか袋に入れようとしない。

 

「Just Do It!!」

 

僕は心の中でそう叫んでたんやけど、、、

願いは届かず、、、

 

「あ!私わかったかもしらん!」

 

とフロントに座ってたイナさんが参戦。

 

「畳んでもしゃーないやろ!押し込んでみたらいけるんちゃう?」

 

子供に容赦ない一言の後、、、

 

見事に収納完了。

 

「おばちゃんのほうが君らより頭柔らかいんちゃうん〜〜?」

 

と更に畳み掛けるように言葉を発する。

 

隼斗くん・楓ちゃんが5分以上悩んでたのに対して、

イナさんは30秒で収納。

 

 

 

悔しかったやろな〜〜!!

 

 

 

 

 

 

隼斗くんの口数が減る。

 

男の悔し泣き。

 

大人が子供を泣かしたわけだ。

 

 

でも、エミさんは、

「男の子がそんなことで泣いてちゃダメだよ!」

なんてことは一言も言わず、

息子の涙をそっと拭いてあげてる。

 

子供を思う親の気持ちが、なんとも暖かく目頭が熱くなった。

 

 

男性は女性よりも泣いたほうがいい、

女性は男性よりも怒ったほうがいい、

 

男だから、

女だから、

って理由で感情の流れにブレーキをかけるのはよくない。

その時生まれた感情は本物で、とても大切なことだから。

 

旅人の大先輩が言ってた言葉が蘇る。

 

 

 

だから僕も気づいてはいたけど、

隼斗くんが泣いてることには一切触れずに話を続ける。

 

それも泣きじゃくってるわけじゃない。

みんなにそんな姿見られたくなかったけど、

それを抑えきれない感情の波が押し寄せたんやと思う。

 

それでいいんやで!

 

 

 

気をとりなおして、

あくびの相手してくれて、

札幌へ向かって宿を後にした。

 

 

隼斗くん、楓ちゃん、えみさん、

みんないい顔して帰ってくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日、お母さんにお礼の連絡をしたら、稀に見る長文が送られてきた。

 

内容を抜粋して載せとく。

 

「隼斗は帰宅するなり、大阪で拾った、自生していた多肉植物を繁殖させる為土いじりを始めました。楓は、主人が仕事から帰宅するなり、「パパー!大阪ですごい人に会ったんだよー!!」と、興奮気味にマサさんの話をしていました^_^」

「楓は家族以外の前では緊張が強く、緘黙傾向がありますが、谷9では本当に楽しそうで、帰りの電車でも、「もっと谷9にいたかった、また行きたい」と言っていました」

「隼斗は失敗することに臆病なところがあり、深くのめり込む性格なので知識は割とありますがまだまだ表面的で、消極的なところがあります。
学校では趣味を共有できる友人がおらず変人扱いされて浮いています(^^;」

「私はそんな子供たちに好きなことをさせてあげたい、少しでも自信に繋がればという気持ちで、希望があれば山でも海でも連れて歩く日々で。そんな中知ったきのこ検定は、側から見れば知名度も低い民間の検定ですが、私たちにとってはとても大事なことの様に思い、周りからは「そんな趣味の検定で、将来役に立たないものに大金使って大阪行くの?!ありえない」と言われながらも、強行突破した今回の大阪旅行でした」

「所属している札幌きのこの会では、高齢者の方が多く皆さん優しく教えてくださり、チヤホヤされがちでした。でも、マサさんは隼斗を子供扱いせず、対等に接してくださいました。マサさんの隼斗への問いかけは、容赦無く妥協も助け舟もなく、隼斗は追い詰められた様な気持ちになったのか、谷9でも、帰りの電車でも、家に帰ってからも、その下りの話になると泣いていました(^^;」

「これからも、どんなことであっても、それが多数派でも少数派でも、好きになったことはとことんやっていこうという気持ちが強くなりました。」

 

 

正直、嬉しくて何回読み返したかわからん。

それと読み返せば読み返すほど、

おかあさんの愛情が伝わってきて、

読んでる僕が涙目になることもあったんよね。

 

このブログを通じて、隼斗くんと楓ちゃんに伝えたいことがあります。

 

 

 

 

 

 

隼斗くん・楓ちゃんへ

 

今回は谷9に遊びに来てくれてありがとう!

僕にとってとても刺激的な時間を与えてくれてありがとう。

そして、もし僕をすごい人と思ったら2人もすごい小学生やで。

この歳になっても僕がやってることに、

「何の意味があるの?」

「旅なんてやってなにになるの?」

っていう人はいてるんよね。

確かに4000kmも歩いて何になるか?

って言われたらその通りやと思う。

誰かの命を助けるわけでもないし、

お金をめっちゃ稼げるわけでもない、

でも、僕はそんな人もいてていいかなって思ねん。

 

だって、みんな違って当たり前やん。

産まれた日も、

産まれた場所も、

お父さんもお母さんも、

嫌いな食べ物も、

好きな食べ物も、

全部がみんな一緒なんてことないやん。

ほんで、好きなことだってみんな違う。

そうじゃないと面白くないやん!

世界中に一種類の同じキノコしかなかったら全然おもんないやん。

毒あったり、

食べれたり、

変な形してたり、

綺麗な色してたり、

だから面白いんやと思う。

 

「意味ないやん!」

「きのこ検定?なにそれ?」

って言ってくる人の言葉は確かに辛いかもしらん。

そんな辛い思いしてでもきのこが好きってことでしょ?

それってめっちゃめちゃ好きな証拠やん!

好きなことをなかなか見つけれない人もたくさんいてるしね。

その気持ち大切にしてあげてや!!

 

ほんで、あの日も言ったけど、

嫌なこと言ってくる人が何かに頑張ってる時に、

「前あんなこと言われたから失敗すればいい!」

「そんなことやって何の意味があるの?」

って言いたくなるかもしらんけど、

そんな人もちゃんと応援してあげなあかんよ。

誰かを応援できない人は、

誰からも応援されへんからね。

「応援してもらうには、先に応援してあげること」

その人が喜んでたら一緒に喜んであげて、

その人が悲しんでたら話を聞いてあげるんやで。

 

それで、もしかしたらこれから、

「きのこの事なんかやってて何のためになるんやろ?」

「やっぱり自分って変なんかな?」

って思う時が来るかもしらん。

でも大丈夫やからね。

いつも見てるきのこ図鑑は誰が作ったんやろな?

自分の見た事ないきのことか、

自分の知らない知識とか、

誰やろな?こんな事やった人。

絶対変な人やんな?笑

でもその人のお陰で今2人はきのこに夢中になれてる。

2人よりもっと変な人がいてるって事やで。

その人も初めは周りに変な人って思われてたかもしらんけど、

好きな事を貫いたら、

しらん間に誰かを楽しませてたんやと思うよ。

「そんな事して何になるの?」

の答えはこれじゃないかなって僕は思ってる。

結果「次の誰かのために!!」やってた。

きのこだけじゃない、

石ころやったり、

微生物やったり、

カビやったり、

コケやったり、

2人がなんでこんな事が面白いん?って思うような事も、

面白がってる人がどっかにはいてるねん。

それが人のためになってるか、

なってないかなんて気にもしてない。

それに、今度アメリカを歩きに行く僕のためにはなってるからね。

 

ほんで、楓ちゃん!

人話すのって難しいよな。

めっちゃわかるわ。

僕もちっちゃい頃人見知りでなんも喋れへん時辛かったもん。

でもね、人と話すのって楽しいことやで。

自分の知らない事を教えてくれるし、

いろんな友達ができるよ!

友達少ないより、いっぱいいた方がいいやん!

でも、無理に話さなくていいからね。

ゆっくりでいいから自分のペースで話しかけてみて。

もしかしたら楓ちゃんと話したがってる友達がいてるかもしらんよ。

 

 

2人のこれからがとても楽しみ。

2人が僕の歳になる頃、

僕はおじさんになってるやろうけど、

その時も今と同じようにきのこの話をいっぱい聞かせて欲しいよ!

 

 

 

 

 

最後に、、、

これが僕の思う幸福論。

幸せの定義なんてよくわからんけど、

心がポカポカする事やと思う。

言葉にできない柔らかくて暖かい瞬間が「幸せの正体」やと思ってる。

 

それは人によって違う。

だから難しくて、

だから楽しい、

 

自分が好きな事、

自分が得意な事、

そんな事をとことんやっていって、

社会性とか世間の目を気にせず走り抜ける。

これってもしかしたら難しい事かもしらん。

 

波風立てず、

穏やかな海に浮かぶヨットは転覆することはない。

ヨットを進めることができるのは嵐に立ち向かった者。

転覆のリスクを背負った者だけが、

新しい景色を、

新しい出会いを、

新しい世界を、

現実にできるんだと思う。

というかそう思いたい。

 

 

旅人目線の幸福論でした。

 

「キノコと幸福論(完)」

 

 

 

 

 

 

 

この出会いがきっかけで、

僕が今度のCDTの5000kmでやるミッションが追加された。

 

なんとなく、

・キノコ好きやから写真撮って送って!

って例を挙げたことが現実になった。

 

この瞬間に思うことがある。

自分一人でトレイルを歩くならキノコには関心がほとんどなかったと思う。

実際にPCT・ATではほとんど気にしてなかった。

でも、誰かのためとなると僕も夢中になってキノコの写真を撮ることになる。

街に降りて写真を送ることが楽しみで仕方なくなる。

 

2人の驚く顔、喜ぶ顔を想像しながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

5500文字お付き合いいただきありがとうございました。

 

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4 Responses

  1. | 返信

    私と隼斗にメッセージをおくってくれてありがとうございます。
    私たちのこともたくさん書いてくれてありがとうございます。
    うれしいです。
    マサさんに隼斗がキノコには大きくわけて5しゅるいあって、、、、、、
    の時にあんなにつっこんで聞いてくる人がいるんだなと思いました。
    ちょっとびっくりしました。
    あくびくんのいるへやでは、さいしょどんな人なのかなと思って話
    を聞いていました。
    聞けば聞くほどすごい人だなと思いました。
    アメリカに行ってきてきのこのしゃしんをおくってくれるのが楽しみです。
    アメリカからしゃしんおくってもらって、私たちもべんきょうしたいです。
    アメリカに生えてるキノコを見るのが楽しみです。
    また大さかにあそびに行きます。

    • da80207
      | 返信

      楓ちゃん返事ありがとうね!!
      ブログ書いてたら、2人に伝えたいこといっぱい出てきたからついつい書いちゃった笑

      僕もあの日楽しかったよ!!
      キノコの写真いっぱい送るね
      ほんで、いっぱい調べて僕に食べれるキノコ教えて。
      楽しみにしててや

      それと、話すの苦手かもしらんけど、ゆっくりでいいから話してみて!
      楽しいこといっぱいあるはずやから!

  2. 隼斗
    | 返信

    ブログ読ませてもらいました。
    正直悔しかったけれど色々教えてもらえて良かったです。
    ゲストハウスで初めて会ったとき、凄く衝撃的でした。
    あと、写真や動画、道具を見せてくれてありがとうございます。
    キノコ、あらためて続けようと思いました。
    それと、「ダウンはクシャクシャに」、忘れないようにします。
    アメリカの写真、楽しみにしています。

    • da80207
      | 返信

      返事遅くなってごめんやで〜〜!
      こちらこそ、ありあとうね
      キノコ続けようと思ってくれたんや!めっちゃ嬉しいやん!
      張り切って写真撮って送るわな!

      「ダウンはくしゃくしゃに」も忘れたらあかんけど、
      「とりあえずやってみる」は絶対忘れんといてや!!

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