#11 終わりがあるという事

 

 

 

旅にはいつか終わりがくる。

 

 

3500kmの道のりも、

 

振り返ってみると、

 

残り1200kmぐらいになってる。

 

 

 

歩く前の僕だと、

 

1200kmと聞けば、

 

果てしない距離。

 

 

でも、既に2300kmも歩いた今の自分からしたら、終わりがもうすぐそこにあるように感じる。

 

 

 

後2週間も経てば、

ゴールに向かう高揚感と、旅が終わる悲しさで心がいっぱいになるんだと思う。

 

前回はそうだった。

 

 

 

景色が変わらないこのトレイルでは、気がつけば長い距離を歩いてた事に気づくことがよくある。

 

特になんの変化もない毎日でも、確実に一歩ずつ終わりに近づいてる。

 

 

終わりがあるという事。

 

 

「終わり」と聞けば少し寂しい感情をイメージする。

 

僕も同じ。

 

 

 

ただ、終わりがある事がどれだけ大切かという事を、何千キロものトレイルを歩いて考えさせてもらえた。

 

 

 

 

 

 

高校3年間の部活動、

4年に1度のW杯、

 

 

もっと細かくいうと、、、

1年という区切り、

1カ月、

1週間、

1日、

1時間、

 

 

 

 

高校時代全国大会を目指してサッカーに明け暮れたのは、3年という終わりがあったから頑張れた。

 

W杯も4年に1回しか開催されないからこそ、世界が湧き、人々が時間を忘れて感情的になる。

 

 

 

もし、そんなものに終わりがなかったら、、、

 

試合に負けても、来年がある、次がある、そんな感情になるだろう。

そして、勝った時の喜びも、負けた時の悲しみも、無いに等しいものになる気がする。

 

W杯も毎月開催されていたら、人々は熱中できないだろう。それぞれの国が4年間の準備期間を費やして、優勝を目指しているからこそ、人の心を動かし感動させることができる。

 

 

 

ロングトレイルにはそんな事も考えさせてくれた。

 

3500kmというゴールがあるからこそ、歩き続けれる。

そして、その長さがもたらす様々な感情と出会いが歩けば歩くほど増えていく。

 

もし、このトレイルにゴールがなかったら、、、

 

 

僕は歩いていない。

というより、歩けない。

 

終わりがあるという事は、弱い人の心を強く逞しくしてくれるものなのかもしれない。

 

 

 

そして、人間の人生にも終わりがある。

 

それを真摯に受け止めれた人は、今の瞬間を輝かすことができるのかもしれない。

 

 

 

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