夢の道を振り返る。vo6 ~End of Journey~

4265kmは終わってもうた。

 

日本に帰るまでの、旅の終わりを最終回とさせてもらいます。

 

この旅で、

何を感じて、

何を思って、

何を伝えたいのか、

 

そんなことを書き綴っていきたい。

 

 

では最終回「End of Journey編」です!

 

 

 

メキシコからカナダまでの道を歩ききったんやけど、

 

実は、ちょっとだけ続きあるんよね。

 

 

カナダの国境について、

「そこで終わり!」

ってわけじゃないんよな。

 

そっからすぐ帰れるわけじゃなくて、

残り12キロぐらいあるかなあかんねん。

 

そこまでいかな道路ないしね笑

 

シゲさんと一緒に国境のモニュメントとお別れして、カナダを歩き始める。

今までのmile表記からkmに変わる瞬間。

 

歩き始めた時mileに慣れへんかったけど、

ここまでmileと付き合ってきたから、

「12kmって何mileなんですかね?」

 

って話になった。

ほんま「慣れ」ってすごいな。

kmに違和感を感じて12kmの距離感がつかめへん。

8mileって言われて初めて距離感がつかめる。

 

131日の余韻を味わうには短すぎたその8mile。

いつもと同じペースで歩いてるんやけど、過ぎていく8mileは極端に短く感じたな。

 

 

そして、道路にでる。

こっからバスに乗って「大都市バンクーバー」

 

到着したマーニングパーク。

これでようやくPCTが終わった。

 

 

運良く早く到着した友達のハイカーがシャトルバスをチャーターしてくれてたから、

一緒に乗ってバンクーバーに向かうことになった。

 

バス待ってたら、かずきが歩き終えて合流した。

ログノートの僕とシゲさんのコメントみて追いかけてきてくれたらしい。

「なんか一緒にゴールしたかったんです。」

 

嬉しかったな。

 

 

 

バスが来て、

バンクーバーに向かう。

バスの中も、皆んな特にいつもと違うわけでもなくて、

賑やかに自然体で、

おしゃべりを楽しんでたり、

携帯で誰かに連絡してたり、

トレイルで余ったお菓子を皆んなでシェアしたり、

 

まるで、食糧補給に街に下りるような感覚。

 

 

でも、ここに乗ってる15人ぐらいのハイカーは4000kmを歩いてきたハイカー達。

それだけが違和感あったな。

 

 

ほんで、、、

 

「旅は続くんやろな。」

本当にそんな気分やったな。

 

 

 

 

 

ただ、バンクーバーの街が近づいて都会の雰囲気が出てきだした時、

みんな無言で、

心の中に違和感を持ちながらバンクーバーの街をひたすら眺めてた。

 

まるで、遠足で連れてこられた小学生状態。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして降り立ったバンクーバー。

 

海外を旅して久しぶりに日本に帰ってくる時の感覚とは大きく違ったんよな。

 

 

空にも届きそうなビルたち、

忙しそうに働く人、

全方位から飛び込んでくる音、

明るすぎる夜道、

数分歩けば見つかるカフェやレストラン、

 

今までの、

影を作ってくれてた木、

リスの鳴き声、

命を繋いでくれた水、

どこまでも広がる空、

 

そんなものは、ここにはない。

まるで違う星にやってきたような感覚。

 

でも、実際はバスで数時間の距離なんよな。

「自然界と人間界」

 

僕はついさっきまでどこにおったんやろ?

ここはいったいどこなんや?

 

そんな気分にさせられた。

 

 

 

バンクーバーについたのは夕方。

今まで、寝床の心配なんてほとんどしてなかったけど、

街に降りてくると寝床の心配をせなあかん。

 

自然の中の方が孤独で危険に感じるけど、

人間が一番怖いなって思ってしまったんよな。

 

 

 

ほんでバンクーバーに来たら泊まりたかった宿があるんよ。

「カンビーホステル」

 

 

別になんてない宿なんやけど、

僕にとったら特別な宿。

 

2年前、世界一周でカナダに来た時に初めて泊まった宿。

2年前となにも変わらずにそれはあり続けた。

 

料金体系も、

部屋の汚さも、

1階のパブの賑やかさも、

 

2年経ったとは思えへんぐらい何も変わってない。

朝食サービスなくなったぐらいかな笑

 

でも、僕の気持ちは随分違った。

世界を旅するスタートになった場所で、

その時は、不安で不安で仕方なかった気がする。

 

今は、達成感と高揚感、寂しさと悲しさ、

 

そんなものが僕をつつみ込んでくれてた。

 

 

 

 

宿に荷物置いて、今晩はパスタ祭り!

買い出し行って、ちょっと荷物整理してたんよな。

 

もういらんもの、を掘り出してた時、、、

たくさんのお守りが顔を出してくれた。

 

 

出発する前に、友達からもらったお守りたち。

 

「そっか。僕この人のたちお陰で歩けてたんや。いつも見守っててくれてありがとう。」

 

僕は幸せ者やな。

 

トレイルを歩いてる最中、

一人で寂しいって思ったことはあんまりなかったんやけど、

いろんな人のお陰やったんやな。

 

家族はもちろん、

友達、

SNSでコメントをくれる人、

サポートしてくれた企業、

 

その人たちのお陰で、僕は歩かせてもらえた。

 

お守りたちが、役目を果たしたように見えたんよね。

 

「本当に、本当にありがとう!!!!」

 

 

 

 

翌日、

思い出の場所によってから、

一日早く到着してたサンテとトーマスに会いに宿を出たんよね。

 

思い出の場所はここ。

ウォーターフロント駅の裏にある、カナダプレイス。

 

 

景色がいいってのもあるんやけど、、、

僕はそれとは違う特別な場所。

 

2年前、時差ぼけと不安で押しつぶされそうになってた時、

ちょっと夜散歩しにきたんよね。ここに。

 

そしたら、プロポーズのサプライズの準備をしてる一人の男がいたんよ。

一緒に話して、

仲良くなって、

本人登場して、

目の前で、プロポーズするかっこよすぎる光景。

答えはもちろんいい返事で。

 

二人で唇を重ねてキス。

こんなに綺麗で純粋なキスを僕は見たことがなかったんよな。

 

 

カナダ初日ってのもあったんやろうけど、衝撃やった。

「どうやら、旅に出たことは間違いなかったみたいやな!」

って思えた場所。

 

 

彼らの連絡先も知らんし、

今何をしてるかわからんけど、

多分、このバンクーバーのどっかで幸せでいてくれてるんやろな。

 

そう思うと、旅の良さにまた引き込まれる。

 

 

 

再会したサンテとトーマス。

なんでもある街に興奮気味で、

みんな子供みたいにはしゃいでたような笑

 

 

「せっかくやし街歩くか!」

 

ってなって、荷物も持たずにサンダルで街歩いてたんやけど、

 

楽しいのは初めだけやったな笑

 

 

観光地を巡っても、

お土産やさんによっても、

化粧をする美女を見ても、

 

「何かが物足りない。」

 

どっかでそう思ってしまってた気がする。

僕だけかも知らんけどな。

 

毎日何十キロって歩いてたはずやのに、

「なんか疲れてきたな。」

「眠なってきた。」

「もう帰って飯作る?」

 

結果、マーケットよって食事することになったんよね。

 

やっぱり人間追い込まれな力出さへんのかもな笑

 

 

 

 

今日の宿は、

airB&Bで見つけた高層ビルの一室。

5人で4ベッド。

一人30ドルぐらいかな。

 

 

この部屋には相当感動したな!

 

 

 

今晩の夕食はトーマスがフランス料理作ってくれることになったんよ。

 

 

 

 

知り合いのハイカーも一人招待してフランス料理を嗜む。

フランス人が作るフランス料理、、、

ずるい、、、

かっこ良すぎる笑

 

 

トレイル中ふざけまくってたトーマスやけど、

やっぱり決めてくるとこは決めてくる。

 

食事中も自らワインを次に回る自然な立ち振る舞い。

 

ずるい、、、

かっこ良すぎて惚れてまう、、、

 

 

ほんま楽しい夜やったな。

特別トレイルの話するわけでもなく、

ただ、食事を楽しんで、

それぞれの国のこと、

それぞれの国の食事のこと、

「文化交流」やな。

 

食事ってこういうのが大切で楽しいんやと思うねん。

 

バラエティ番組見ながらでも、

携帯触りながらでも、

ええとは思うんやで。

 

でも、それっていつでもできるやん!

そこでテーブルを囲む人たちと楽しむのってもっと楽しくて大切やん!!

 

テレビついてたら見てしまうし、

携帯触ってたら会話なんて無くなるし、

 

「毎日同じ人と話してたら話す話題無くなるやん!」

じゃないと思うねん!

24時間一緒にいたわけじゃないやろうし、

もし一日中一緒にいても、

それぞれ感じ方って違うし、思ってることだって違うやん、

そんな会話ならなんでもできると思うねん。

 

「今日どんな一日やった?」

「今日こんな人と出会ったんよ!」

 

それだけで会話は楽しめるやん。

 

 

 

いい夜やったな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、バンクーバー滞在で一番のメインイベントが始まる。

 

 

 

5人で4ベッド。

 

これが一番の問題。

 

 

トレイル中に街降りて、宿行く時は1ベッド2人で寝ることなんて当たり前のことやけど、、、

 

「此の期に及んで、2人がベッドをシェアするなんてありえへん!」

 

満場一致の答えやったな。

 

 

 

 

「さぁ誰が犠牲者になる?」

 

 

ベッド争奪のじゃんけん大会が開催されたんよ。

 

4人がベッド、

1人が床、

 

ここの話書き出したら、おもろすぎてめっちゃ長なるから簡単に書いとくけど、

 

総当たりのホーム&アゥエー方式を採用。

じゃんけんは一回勝負。

勝ち:3ポイント

引き分け:1ポイント

負け:0ポイント

合計得点で勝敗を決する。

 

ってことで意見がまとまったんよ。

 

 

 

こんな本気になるじゃんけんないで!!!

 

 

 

 

 

 

 

敗者は、、、、最高齢のシゲさん。

 

 

どんまい。

4人は天国。

1人は地獄。

 

この勝利はでかい笑

 

 

 

 

 

敗者のシゲさんからベッドを獲得した4人に要望が、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

「みんなのエアマット貸してくれ!」

 

 

これには爆笑したな笑

エアマット5枚重ね寝てはったな笑

 

バンクーバーで一番盛り上がった瞬間ちゃうかな?笑

 

 

 

 

 

 

翌日の朝食。

 

 

 

 

その後、

 

都会での洗濯にあっちこっち振り回されて、ヘトヘトになった僕とガズキ。

 

「都会より山の方が便利ですね。」

 

この一言強烈やったな。

僕も同感。

 

ただ服洗いたいだけやのに、

ランドリーカードやら、

住民専用やら、

もうそんなんええねん!洗濯機使わせてくれや〜〜

 

山の中やったら、川で洗って木引っ掛けとけばいいだけやのに、、、

 

 

便利すぎて不便。

 

 

 

 

 

 

 

ほんで、宿戻ってからちょっと荷物広げてみたんよな。

 

何個の荷物で旅してたのか知りたくなってん。

 

なんか、シゲさんが言ってたんやけど、

彼女に振られた主人公が絶望の淵に立たされて、

「自分に本当に必要なものはなんなのか?」って実験で、

荷物全部トランクルームに移動して、

一日一つだけものを増やしていくっていう映画があったらしい。

その映画では「100個」ぐらいで満たされたらしいんよな。

 

 

「実際僕の荷物は?」

そんな好奇心からやったんやけど、、、

 

 

数えた結果。

「97個」

ほぼ100個やったんよな。

 

多分、この荷物だけあったら大概生きていけるんちゃうかな?

って感覚にはなってたんやけど、

実際その映画と同じような答えが出て、妙に納得したな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、いよいよお別れの時。

 

僕はこの写真が大好きやねん。

 

 

この3人はスタートがほぼ同じ日で、今ここに一緒にいるんやけど。

メキシコからカナダまでの5ヶ月半、

ずっと同じようなペースで歩いてたんやって。

 

カリフォルニア

シエラ

オレゴン

ワシントン

 

全部のセクションの思い出を共有できてるんよね。

そんな3人の関係が今日この瞬間終わるんよ。

 

他の宿を予約して移動したカズキ。

歩いてないセクションに戻るサンテ。

サンフランシスコから日本に帰るシゲさん。

数日バンクーバーに滞在してフランスに帰るトーマス。

シアトルにバス移動して友達に会って日本に帰る僕。

 

 

 

それぞれの旅が終わる。

帰る場所も時間も違う。

 

昨日の夜のことがすごい恋しくなる。

 

一人一人部屋から姿を消していくんよな。

 

 

最後に残った僕とトーマス。

 

5人で泊まって狭く感じた部屋が、

今はやけに広く感じる。

 

 

 

ほんで、部屋を後にする僕とトーマス。

「なんかトレイル戻るみたいやね。」

 

そんな言葉がついつい出てしまったんよな。

 

 

辛くて、きつくて、しんどくて、暑くて、寒くて、空腹で、喉が渇いて、、、

 

いいことなんて数えるぐらいしかなかったはずやのに、

その数えるぐらいの楽しかった思い出たちが、

ここに来て膨張しだして心をいっぱいにしてくれた。

 

バンクーバーのなんでもない交差点。

そこが、僕とトーマスのお別れする場所。

「フランス来たら連絡しろよ!」

「日本来ることあったら教えてや!」

そんな言葉がお別れの言葉やったかな。

 

ハグしてお別れ。

何気なく自然に左目でウィンクして街に消えていったトーマス。

 

 

 

 

 

その顔がいつまでも頭から離れへん。

 

「PCT終わったんやな。」

 

この時やっとそんな気持ちになれたんよな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイトル「夢の道を振り返る」

 

4265kmのアメリカ縦断はまさに「夢の道」やった。

カナダの国境に行きたくて歩き続けた毎日。

歩いても歩いても進んでる実感もなくて、

辛くて過酷な毎日。

 

でも、不思議とカナダに近づいてきたら「終わらせたくない」って感情が湧き上がってくる。

 

カナダを夢見て歩いてたんやで!

普通、達成できて嬉しいやん!

 

でも、違ったんよな。

実はカナダが夢の場所じゃなくて、

「歩いてきた道中が全て夢の道」やったことに気づかされる。

 

 

なんの為に歩いたのか?

なんで歩きたかったのか?

結局一言では伝えれへんし、

言葉にするとすごい安っぽくちっぽけに聞こえてしまう。

 

「人生は旅だ!」

 

って言葉はあんまり好きじゃないんやけど、、、

どうやら僕はまだ「旅の途中」なんやと思うし、

終わりなんて来ないかもしらん。

 

それでも、僕は旅するように生きていきたい。

旅は行動でも行為でもなくて、

「生きるスタイル」なんかもしらんな。

 

 

 

 

そんなことを思いながら、シアトルに移動。

2年前に僕の心を掴んで離さなかった人がいてるねん。

 

路上ミュージシャンのミック。

彼の歌声が僕は大好きで心地よかったんよ。

 

2年経った今も同じとこで歌っててくれてるんかな?

って期待して彼がいたエリアを歩き回ってみたんよね。

 

 

でも、彼の姿はなかった。

そりゃ2年もたったら変わってしまうこともあるよな。

彼も次の旅に出たんかもしらん。

そうやって、みんな一歩一歩歩んでいくんやと思うねん。

 

 

 

シアトルを離れる最終日、

どうしても会いたくて、

探さずにはいれへんかったんよな。

おらへんのはわかってるけど、

それでも探したかったんよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

そしたら、神様が会わせてくれた。

 

 

神様おるかはようわからんけど、

 

彼の歌声を堪能して、

持ってる小銭を全部チップで渡して、その空間をじっくり味わった後に、

「覚えてる?2年前にここであった日本人でお守り渡したんやけど?」

 

 

「お前かー!!!覚えてるぞ!!お守りは家に大切に置いてるよ!!!」

 

それだけでよかった。

その言葉にどれだけの嬉しさをもらったか。

涙が出るぐらい嬉しくて、

何を話していいかわからんかったな。

 

 

 

 

 

 

こうやってブログを書いてる今でもたくさんの思い出が溢れてくるんよね。

 

辛くてしんどい毎日やったんやけど、

思い出すことって不思議と絶景とか辛さじゃなくて、

誰かと時間を共有した時のことやねん。

人とあんまり会わへん山の中やのに、

思い出の中には登場人物がいっぱい出てくる。

 

 

やっぱり人やと思うねん。

 

それが、

路上で歌うミュージシャンやったり、

シアトルで泊めてくれたタンやったり、

バンクーバーで再会したチャイやったり、

サンテ、トーマス、シゲさん、かずきやったり、

エンジェルやったり、

やすかさんやブラッドやったり、

ヒッチハイク乗せてくれた人やったり、

パン屋店主やったり、

テッドやみほこさんやったり、

バンやったり、

スカウトやフロドやったり、

日本の友達やったり、

家族やったり、

今まで出会ってきた人やったり、

 

そんな人が、今の僕を作ってくれてる。

その人たちなしでは今の僕はありえへんねん。

 

一人で歩いたようやけど、

数えきれへんぐらいの人たちのお陰で歩けたし、

一人で生きてるみたいやけど、

生まれてきてから今まで出会えた人のお陰で今があるし、

 

 

そうやって、人に助けられて、

助けを求めてたら助けてあげて、

持ちつ持たれつやん!

 

 

 

 

 

 

そうやって、皆んな今日も「夢の道」を歩いてるやで!多分。笑

 

 

 

全6話の「夢の道を振り返る」これで最終話です。

毎回6000字以上の長文にお付合いいただきありがとうございました!

ブログの投稿は始まったばっかりです。

まだまだ書いていきます!!

 

通勤中、

寝る前、

休憩時間、

休みの日、

ちょっとした時間に読んでもらえたら嬉しいです。

 

 

PCTの話は終わったけど、

これからは、次の話をしていこうと思います。

 

今後とも宜しくお願いします!!

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