CDT EP9 4560kmまできました。

 

 

4560km地点まで歩いてきた。

 

 

モンタナ州の大自然に飛び込んでいた3ヶ月前。

 

 

 

気がつけば遠くまでやってきた。

 

 

ロングトレイルは人生を縮めた物だと、とあるハイカーが言っていた。

 

とても同感できる言葉だ。

 

 

この言葉の真理に触れれるのは、その道のりを自分で歩いた者しか感じられないだろう。

 

 

そんな経験を3度も味わえている僕は運が良かった。

 

 

 

 

 

生きることは、

沢山の感情に触れる事だと僕は思っている。

 

新しい感情に出会うためには、同じ事ばかりしていてはなかなか出会えない。

 

それは、

映画を見ることだったり

本を読むことだったり

そして人と出会うこと

 

まだ自分の知らない世界を観に行くように、自分の円の外側に手を出してみることで、新しい何かに触れれる。

 

そして、自分の円が少し広がり、また手を伸ばしてゆっくりゆっくりと世界を広げていく。

 

どこまでも広がり続ける世界を自分で作っていく。

 

 

 

 

一言で言うならば「動く」という事。

 

 

 

 

そして、ロングトレイルはまさに自分の世界を広げるのに打ってつけの手段だと思う。

 

沢山の景色

自然の動物

ユニークなハイカー達

 

そんなものに触れれる時間は僕の人生において、決して無くならない宝物として、円の中に緩やかに漂う事だろう。

 

 

 

 

 

 

 

そして、人が動くということ。

 

それは

出会いであり

別れであり

再会である

 

 

 

 

 

 

 

ここ数日、考えていることを書いておこう。

 

 

「人と人の出会いは想像以上に神秘的なもの」

 

だということ。

 

 

 

 

ちょうど今から2年ほど前、一人のフランス人女性が日本を旅行し、数え切れないほどの飲食店の中から何となく入ったお店。

 

彼女は日本人がほとんどの店内で、一人カウンターに座った。

 

そこで彼女が出会った人は、僕とオーストリアで出会った友人だった。

 

 

そんな彼女と僕達が過ごした時間はほんの数時間だったかもしれない。

 

 

そんな彼女が何故か2年後にアメリカの大地を歩いている。

 

 

 

全くもって訳がわからない。

2年前お互いがそんな未来を想像していただろうか。

 

 

少なくとも僕は思っていなかった。

 

外国人の旅行者と交流した程度のことだったはずだ。

 

 

彼女もその程度としか思っていなかっただろう。

 

 

 

 

 

店を出て酔っ払いながら改札まで案内している最中に、彼女はこんな事を言った。

 

Everything happen for reason

“全ての出来事には意味がある”

 

出会いとはそういうものだろうとは思っていたが、あまり深くは考えていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その彼女がハイキングに興味を持ったらしく、途中一緒に歩きたいと言い出す。

 

正直なところ、お酒の勢いで冗談半分でそういう人は沢山いる。

 

でも彼女は本当にニューメキシコ州のグランツという町にやってきてしまった。

 

 

再会を喜びハグをした後、

Everything happen for reason

と彼女が口にした。

 

 

 

 

 

翌日、荷物をまとめ宿を出て10日間のハイキングが始まる。

 

 

 

たった数時間しか時間を共にしていない人と、24時間×10日間、お互い目が届く距離で自然の中で生活するなんて、普通では考えられない。

 

全ての出来事には意味がある

 

その言葉の本当の意味が僕の目の前に見え隠れする。

 

 

 

 

彼女にとってこの10日間は辛かったはずだ。100日以上歩いてきた僕と比べると、その違いは歴然だ。

 

水を4ℓ背負い

日差しに肌は焼かれ

夜はテントが凍るほど寒い

 

 

それでもなんとか10日間セクションを歩き終えることができた。

 

 

歩き終わり夕食を共にしているときはさ、男女関係や恋愛関係とはまた違った仲間意識が僕の中に芽生えている事に気付いた。

 

 

 

一緒に歩いてもいいの?

 

本当に来るならいいよ!

 

わかったじゃぁいく!

 

 

 

そんなノリで本当に来てしまった彼女は、多分いつもこんな軽い足取りで何処へでも行ってしまえるのだろう。

 

5ヶ国も話せてしまうのがそれを物語っている。

 

 

 

彼女はこれからも自由に地球を飛び回るのだろう。

僕も同じような存在でありたいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女がヨーロッパへ帰った後、2年前のカウンターの事を思い出していた。

 

あの時、友人と会っていなかったら、

あの時、カウンターが満席だったら、

あの時、違う店に入っていたら、

 

 

この10日間はあり得なかったと思うと、彼女がいった言葉の意味がはっきりとわかる。

 

 

 

 

今回の出会いに限らず、旅先で出会った人とはその後も長い付き合いになっている。

 

年齢・性別・国籍そんなものは関係なく、その出会いは繋がり広がる。

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、また少し自分の円を広げてもらうことができた。

 

 

 

 

 

そして、もう少しだけトレイルは続いている。

 

歩き続けた日常から、日常という非日常へ戻る瞬間がらそろそろやってくるようだ。

 

 

 

 

その時の事は、その時の考えるとしよう。

 

 

 

 

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