前回、心と体って事で記事を書いたけど、、
その人と自然の関係で書きたいことがある。
今日はそんな記事。
ジョージア州から歩き始めて、60日が過ぎようとしているある日。
ペンシルベニアからニュージャージーに歩みを進める。
高低差はまだフラットな事が多いけど、景色は徐々に変化をみせる。
北上するにつれて、水辺が増えてくるような気がする。
去年のPCTもそうだった。
稜線を歩く両脇に川と湖。
そして、頬を撫でる心地いい風。
すると、、、
いきなり出てくる人工物。
映画に出てきそうないい具合にさびれた鉄塔。
これは、ファイヤータワーってみんな読んでる、見張り台みたいなもの。
ちょっと休憩するか!
と荷物を降ろそうとすると、上空から人の声が!
「こっち景色いいから上がってこいよー!」
せっかくだし、
と思い荷物を降ろして階段を上っておじさんの待つ見張り台へ!
恰幅のいいおじさんが、素敵な笑顔で迎えてくれた。
もちろん景色は抜群!!
山火事のチェックをしているんだろうなーとは思っていたけど、、、
挨拶がわりではないけど、
「ここでなにしてるの?」
と月並みな質問をしてみた。
「山火事の観測だよ!」
それは分かっていたが、どうやって観測してそのデータをどうしてるのか?
なんて事は何一つ知らないから教えてもらう事に。
どうやら、
ある程度の間隔で山の頂上に観測棟が立ってて、
山火事を見つけたら、
それぞれの観測棟から煙が上がってる角度を連絡しあって、場所の特定をするらしい、
今やGPSとかですぐ見つかりそうなものだが、今でもアナログな方法で場所のとくていをしている。
地図に糸を当てて、
それを他の情報と重ねて、
実は、昨日も煙は上がっていたらしい。
アパラチアントレイルには掛かってないから心配ないらしい。
雨の多いアパラチアのエリアで山火事が起きる理由は、大半が人間らしい。
焚き火の不始末、
タバコ、
その瞬間は火を上げてなくても、地面に熱がたまってなにかのきっかけで火事が起きる。
同じ人間が自然に関わっている。
美しいトレイルには、沢山の人が癒しを求めてやってくる。
そして、人が立ち入るエリアにはゴミが落ちる。
まるで、小さな巨人の足跡のように。
この観測棟にいるボブは日中はほぼここにいてるらしい。
そして、火事が起きるとここに泊まり込んで観測をしてくれている。
自然を守るなんて事は、僕には出来ないと思った瞬間。
僕が歩いてきた2000kmの間で、自然を汚していないとは言い切れない。
もしかしたら、ゴミを落としているかもしれない、
もしかしたら、沢山の虫を踏み殺しているかもしれない、
もしかしたら、今にも芽を出す植物を踏みつぶしたかもしれない、
自然に一番いい事は、人間が足を踏み入れない事。
自然は自分たちの力で再生する。
長い長い年月をかけて。
とは言っても、自然に触れる事も人には必要不可欠なものだと思っている。
大切なのは、respectだと思う!
自然をrespectする気持ちを持つ事が、自然を守る小さな一歩だと思う。
そんな事を考えて、観測棟を降りると、、、
棟の下では山のレンジャーがハイカーが置いていったゴミを拾ってくれていた。
今まで以上に、
ゴミを絶対トレイルに残さないと強く思った瞬間。
ハイカーが山に残していいものは、足跡以外何もない。
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